2015年11月22日(日)NO.39 『  関田寛雄先生〈 この最後の者にも 〉in  岡山・旭東教会 』

2015年11月22日(日)午後、旭東教会の集会室で、午後の講演の時の1枚です。ステンドグラス作家の下村満智子さんの『最後の晩餐』をバックに熱く、気迫を込めて、そしてやさしさに満ちた言葉でお話下さいました。
2015年11月22日(日)午後、旭東教会の集会室で、午後の講演の時の1枚です。ステンドグラス作家の下村満智子さんの『最後の晩餐』をバックに熱く、気迫を込めて、そしてやさしさに満ちた言葉でお話下さいました。

こんにちは!旭東教会より喜びと感謝のご報告です。わたくし牧師のもりでございます。

 

11月22日(日)の旭東教会、礼拝堂の席の皆さんの背筋が伸びました。

 

少なくとも5㎜は確実でございます。

 

1928年・昭和3年生まれと言えば、私などからすると父の世代です。

 

でも、わたしが存じあげている関田先生。例えば、2004年に新潟・上越市内の教会に在任中、特別礼拝にお迎えした頃とまったく変わりない、という位お元気でした。

 

写真をご覧になっても、お感じになって頂けると思います。

 

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1990年頃、関田先生はわたしが学んだ神学校で説教学、そして、聖書解釈ゼミを担当して下さっていました。某神学大学から関田先生ご了解の上でモグリの受講生も居られました。

 

関田先生、小さな寺子屋のような教室にお入りになると、今回の講壇でのご様子と全く同じ口調で言われました。

 

ゆっくりとした穏やかな口調でカバンを置くとすぐに、

 

「皆さん、こんばんは」(夜学でした)

 

年齢に幅のある神学生たちであるにしても、二十歳そこそこの同級生も居りました。

 

当時の私は30歳位。

 

どんな時でも、一人の人間として対等に向き合って下さる。決して「君」とは呼ばず「さん」と呼ばれる。ほとんどの先生がそういう姿勢をもっておられましたが、関田先生は格別でした。

 

いつも深々と頭を下げてから講義を始められたものです。

 

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この度の旭東教会でのご奉仕。

 

礼拝説教と午後の講演の二本立てでした。

 

いずれも力に満ち満ちたもの。それは元気がいいとか、そういうことではありません。

 

もちろん、元気はつらつでしたが、声が大きい元気さとは違います。

 

言葉に聖霊が宿るのを感じられるような、そして、真理であるがゆえに恵みに包まれている。

 

さらに、やさしさと悲しみとユーモアが共存する言葉。

 

うーん、やはりライブで関田先生に出会って下さる恵みに勝るものはありません。

 

出会いこそが受肉の言葉の契機ですから。

 

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「来年も関田先生を違う主題でお招きしましょう」という声がどこからか聞こえて来ても不思議ではありません。

 

今年は「今、平和を作り出す民として」ということで旭東教会にはお招きしましたが、「悲しみと喜びに寄り添う民として」というような感じで、2016年度の教会形成を視野に置いての伝道計画を!との声が聞こえてくるように、と願っている次第です。

 

『讃美歌21』の486番《飢えている人と》の歌詞にこうあります。

 

「沈黙する人と」「悲しみの人と」「友のない人と」「無気力な人と」をイメージしつつ、我々のために、そして隣人のために、再び、岡山市の西大寺・旭東教会でお目に掛かることが出来れば幸いです。

 

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関田先生。

 

ご奉仕が終わられて一休みされた後、夜、西大寺のとある小さな空間で、岡山のお米ビールを口にしながら言われました。ちなみにわたくしはお水。

 

「恵みはいつも後追いなんですよ。その時には分からない」

 

そう仰いました。

 

うーん、深いですねぇ。

 

そしてまた、わたくし、とあることを質問いたしました。牧師としてこれからも出会う可能性の高い場面での出来事を思い巡らし、実際に起こったことを紹介しつつの問いかけでした。

 

「そういうときはねぇ、それでいい。……未来志向の言葉を語ればよいのです。教会でしか通じない言葉は語らないようにねぇ」と。

 

関田寛雄先生からの久しぶりの説教学・続編でした。

 

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もちろん、わたくしのみならず、旭東教会でこの日の礼拝と講演の恵みと喜びに触れた方々の足取りは確実に軽くなり、その目線は朝よりも2㌢は上向きになったように思います。

 

山田洋次監督がメガフォンをとり、渥美清さんが演じたフーテンの寅さんをこよなく愛する関田寛雄先生。

 

次週は、東北の鉄に関係する町にふらりと登場予定とのこと。

 

関田先生、ますますお元気で伝道の旅をお続け下さいませ。心よりお祈り申し上げます。end

 

※関田先生の当日の説教・講演は、「西大寺の風」というメッセージBlogにて公開します。説教は既に公開済み。講演はもう少し準備に時間がいります。お待ち下さいませ(11/26昼現在)(^^♪