2017年6月17日(土) № 120 『 新世代の〈紙芝居〉と〈絵本〉旭東教会の場合 』

これからの主日礼拝での紙芝居はこんな感じになるのかな、とお稽古上演しているところ。
これからの主日礼拝での紙芝居はこんな感じになるのかな、とお稽古上演しているところ。

こんにちは。梅雨入りしたはずの岡山ですが、雨が落ちて来ません。

 

まだ6月中旬ですから、きっとこれからなのかも知れませんが、雨を待ち望んでいる方たちが多いのではと思います。

 

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さてさて、2017年度の旭東教会。

とつぜん始まったことではありませんが、「共育」をたいせつにしていこう、という目標をもって歩みはじめています。

 

世の中「教育」が一般的です。

 

でも、教えて育てようというのは、少なくとも、我ら旭東教会の現在には似合わないというのが実情です。

 

大人も子ども一緒に育とう。

 

だから「共育」というわけです。

 

子育てをしてわかるのは、親は子どもに育てられる、ということではなかったでしょうか。教会もおんなじです。

 

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3月末迄は、長年続いて来た9時からジュニアサークル(いわゆる「教会学校」)を心をこめて続けて来ましたが、それを休止。

 

4月からは、9時からの礼拝を主日礼拝に合体して、子どもたちや保護者と毎週一緒に過ごしましょう、という道を歩み出しました。

 

ちなみに、以下、次週礼拝(2017年6月18日)の流れの前半部分を『週報』よりご紹介。

 

4月からはこんな形でジュニアサークルと共に礼拝を捧げています。

 

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〇賛美 29「 天のみ民も 」
〇主の祈り
〇賛美 406「聖霊ゆたかに」
 ▼こどもための〈さんびか・聖書・メッセージ・祈り〉 牧師
 ▼こども献金
 ▼さんび こどもさんびか・34「 キリストのへいわ」
 ▼こどもための〈派遣〉と〈祝福〉 牧師
○聖書 創世記 18章1節~15節(旧約23㌻)
○祈祷                      司式者
〇賛美 459「 飼い主わが主よ」
○説教  『旅人の姿で現れる主は』     森 言一郎 牧師
○祈祷                      〃
【以下、省略】

 

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▼が付いた部分、子どもたちや保護者が居ても居なくても行います。

 

現在は、牧師がひとりでこの部分を進めていますが、メッセージの部分、今後、いろんな工夫をしながら楽しく展開したいなぁと準備を進めているのです。

 

それが、プロジェクターを使用し、スクリーンに映し出しての〈紙芝居〉〈絵本〉の上演です。

 

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下の方に、ゴールデンウィークの頃の主日礼拝のこの時間に紙芝居を演じている写真を置きます。見つかれば絵本を朗読している様子もアップロードいたします。

 

これはこれでよいものなのは間違いありません。賛同して下さる方も多いと思います。

 

求道中の方だけでなく、クリスチャンとしての歩みを長年続けて来られた方でも、忘れてしまっているお話もありますから、わかりやすいお話を紙芝居や絵本で楽しむこと。

 

とっても濃密でしあわせな時間です。

 

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けれども、弱点があるのですね。

 

礼拝堂前方で演じる紙芝居や絵本。やっぱり、絵がハッキリと見えるのは演じている所から数メートルの所に座っている皆さんどまりです。

 

つまりこの距離感は、保育園や幼稚園、そして小学校の教室の広さまでが限度なのです。

 

礼拝堂後方のお席の方たちやソファーが置かれている特別席に居られる方たちに(主にご高齢の方々)とっては、雰囲気は楽しめても絵を見ながら、ということは事実上無理でありましょう。

 

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紙芝居をスクリーンに映し出すには、幾つかの準備が必要ですが、《 iPad 》を使用することで上演のメドが立ちました。

 

Windows系のパソコンでは使えない《 iPad 》専用のフリーソフトが世には数多く存在し、(わたしが使いこなしているわけではありませんが)勘所を押さえれば、とても簡単に、PDF(Portable Document Format)にして、スクリーンで上演することが出来そうなのです。

 

こうすると、更なるメリットがあります。

 

ジュニアサークルのリーダーたちと相談して配役を決めれば、小劇場の雰囲気で、聖書物語を楽しめる日曜日が生まれる、ということになりそうなのです。

 

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始めてみないとわからないことがありますが、何にもしなければ、多分なにも起こりません。

 

多くの地方教会(特にキリスト教主義の学校(幼小中高大))がない地域の子どもたちへの宣教・伝道は苦戦していると言われます。

 

旭東教会も例外ではありません。

 

でも、視点を変えて、すべての世代が共に育とうとする教会学校的なプログラムが組み込まれた礼拝を捧げていくならば、いつの時代にも教会の根幹に置かれている礼拝が豊かになっていくに違いありません。

 

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子どもたちのみならず、キリスト教がまったく初めての方、さらには、ムツカシイ話は困るという方も世には居られます。

 

だけど、こんな形の聖書の名場面が演じられる紙芝居や絵本は楽しいなぁ、と感じるおとなの方たちも必ずや居られるはずです。

 

今の旭東教会だからの取り組み。それがここにご紹介している内容だと思います。

 

いつか、9時からの礼拝を再開できる子どもたちとの出会いが生まれるならば、いま始めようとしていることは、きっと素晴らしい経験になっていくのでは、と信じております。

 

もちろん9時からの礼拝を再開しても、10時15分からしか来ることが出来ないお子さんたちが居ますから、礼拝プログラムに変更はないはずです。

 

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関西以西のとある活発な伝道をしている教会でのこと。

 

主日礼拝説教は教会学校で子どもたちが理解できるもの、それも福音書だけに限定。決して15分を越えないようにする、ということを数年前から決めているそうです。

 

その内容を複数の牧師で確認し合いながら語っているので。他にも細やかな心配り(独自の神学的な論理とも言えます)がなされているからだと思いますが、受洗する方が続き始めている、とお聞きしました。

 

さらに、使徒信条も交読文もなし、と割り切っている独自性がそこにはあります。礼拝は祈りだ、というあり方を重んじているそうです。

 

わたしたちとは方向性は違いますが、よい所は謙虚に学びながら前進したいものです。

 

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スクリーンに映し出しての紙芝居上演を行う礼拝。

 

近い所では、7月23日(日)の10時15分からの主日礼拝を予定しています。

 

まだ、ジュニアサークルのリーダーたちにお願いしていませんが(企画そのものはお伝え済みです)、日本キリスト教団の教育委員会から昨年度お贈り頂いたCS応援グッズの中に、新約の名場面の紙芝居があります。

 

7月23日(日)は夏のファミリー礼拝ですので、そこでぜひ、上演したいと考えています。その様子を、教育委員会さんにご報告出来ればと考えています。

 

日本各地の教会の、もしかすると先駈けかも知れない(そうでなくても全く問題ないですが)、なんてことも思いながら、今、少しずつ準備を進めているところです。

 

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この「Blog・教会日記」のプリント版(PCを使うことが困難な方のために掲示板に冊子にしてピン止めしています)をご覧になった、高松の史生(あき)さん。

 

大いに喜んで下さって、先頃高松をお訪ねした時、しばらく、「Blog・教会日記」のことで励ましの言葉を語り続けて下さいました。

 

半年分に近い分量をまとめてお送りしていたのですが、4回にわけて読むつもりだったのが、あっという間に読み切られたと嬉しいお話をして下さいました。

 

懐かしい旭東教会、そして西大寺の空気を感じ、遠くに居るからこそ、見えて来るものがあおりのご様子でした。

 

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やさしい笑顔とやわらかな心で福音に仕え、歩んでいきたいと心より願っています。

 

こんな旭東教会ですので、機会がありましたら、どうぞ、お気軽に日曜日にお出掛け下さいませ。一同、心よりお待ち申し上げております。

 

あかるく楽しくご一緒し、共に福音にあずかりましょう。end

 

 


礼拝で昔ながらに紙芝居や絵本を上演するとこんな感じです 後まで見えるかな?