2017年1月21日(土) № 99 『 〈まきば〉を成長させたいな 』

うどん屋さんの暖簾(のれん)も準備されました。まきばの文字もバッチリ染め抜かれたかのように見えます(ウフ)
うどん屋さんの暖簾(のれん)も準備されました。まきばの文字もバッチリ染め抜かれたかのように見えます(ウフ)

 子どもたちとそのご家族が一緒に日曜日の礼拝にお出でになりやすいように。

 

そして、子どもたちへの伝道に努めることが、教会全体の働きとなり、大人から子どもたちへの一方通行ではなく、いつしか、子どもたちから大人へのベクトルが生まれるように。

 

さらには、神さまのみ手の中に教会があることを喜び、幼子からご高齢の方までが安心して居場所を見いだせれば。

 

少しオーバーに言えば、そんなことを願って少しずつ回を重ね始めているのが、数ヶ月に一度、「まきば礼拝」を行う旭東教会の日曜日です。

 

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その「まきば礼拝」が1月15日(日)に行われました。他にも、旭東教会には「ファミリー礼拝」という呼び方の完全な合同礼拝もあります

 

が、先だっての「まきば礼拝」の方は、いわゆる大人向けの説教中は、スタッフと子どもたちが別室でアニメーションの映画を観る時間を設けています。いわゆる分級の変型でしょうか。

 

分級がおわると、大人の礼拝の説教の終盤あたりに礼拝堂に戻って来て、さいごは献金、派遣と祝福の言葉を受けるという具合です。

 

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アニメ映画?と思われるかも知れません。

 

アニメと言いましても、「旧約聖書の世界へタイムトラベル キミも探偵団の仲間だ」いうキャッチが添えられているシリーズを楽しむのです。

 

一話の平均時間は24分。とてもよく考えられた時間だと思います。

 

第一弾の《アブラハム物語》には「誕生!パソコン探偵団」「大炎上!悪の町ソドム」「悲しみの短剣」「井戸ばたの花嫁」のお話が準備されている、という具合です。

 

今回は「悲しみの短剣」を上映しました。観てはおりませんが、タイトルから想像するに、創世記22章のアブラハムがイサクを献げる場面だったかなと想像します。

 

これが全部で26話・全13巻ありまして、他には《ヨセフ物語》《モーセ物語》《さばきつかさ(士師)物語》《サムエル物語》《ダビデ物語》《善王物語》と続くのです。

 

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先日の回、スタッフの安佐子さんと、ひと組の親子が映画を楽しみました。

 

木曜日の祈祷会の時に、安佐子さんから、「とってもいい内容でした。面白いです。こういう時代だからこそ・・・。大人でもいいかも知れません」という嬉しいご報告もありました。

 

うーん、おじさん(牧師のもりでございます)も観たい、と正直思います。VHSビデオによるものなので、パソコンにつないで直ぐにというわけにいかないのが残念です。

 

「まきば礼拝」の時も、それなりのスクリーンを準備し、暗室を確保。気分も盛り上がっての上映でした。

 

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それにしても、旭東教会がこのような素敵な聖書のビデオシリーズをどうして備えているのか。お金持ちなのでしょうか?

 

カセットの裏を見ると決してお安いものではありません。単品ですと1本8,000円!全部セットの価格で93,000円というではありませんか。

 

旭東教会のジュニアサークルが太っ腹なのか。いえいえ違うのです。そこにはワケがあります。

 

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実は、「子どもたちへの伝道にわが人生を献げよう」という決心をもっておられる大阪出身のおいちゃん、〈信治(のぶはる)さん〉という頼もしい方からの献げ物なのです。

 

他にも教会の某所に蔵書されている福音ビデオ多数。

 

そして、その信治さんの奥さまが安佐子さんなのですが、安佐子さんがそっと教えて下さったところによれば、「主人はお小遣いを少しずつ貯めて、ビデオをそろえていました。子どもたちの伝道のために使って頂くのが一番です」と仰るではありませんか。

 

何と感謝なことだろう、とあらためて思います。

 

貯金箱にお財布から少しずつ、珈琲一杯ぶんか、お昼代なのか、バス代なのか。グッと我慢して子どもたちのために、というその姿を想像するだけで、単純なわたくし胸が熱くなります。

 

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キリスト者という存在。

 

洗礼を受けてイエスさまに従って行くというのは、それ以前と、それ以後とでは、それが〈人知れずに〉であったとしても、その人の人生の中で、よしっという決心をもって自覚的に歩みはじめる。そんな決意も大切なものです。

 

振り返ってみれば、子どもクリスマス会の時も、クリスマス礼拝後に楽しんだアニメも信治さんからの献品ビデオでした。

 

こうなると、もはや新たに製造されなくなったと聞いているビデオデッキが壊れないように大切に使うことを真剣に考えなければ、なんてことも思います。

 

わたしたち、信治さんの祈りに支えられて子どもたちへの伝道の働きを続けています。

 

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いつのまにか、「まきば」が市民権を得始めている旭東教会ですが、1月15日(日)の「まきば礼拝」の後は、普段のほっとタイムのお茶の時間ではなく、「まきばうどん」を開店。

 

こちら、ジュニアサークルが運営というわけではなく、教会全体の働きの一部としてのひとときですが、今回、「まきばうどん」の段取りをしてくれたのは安佐子さんと亮子さんでした。

 

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日本一のうどん処「讃岐うどん」で知られる〈さぬき〉は旧国名の一つで、現在の香川県に相当します。

岡山と香川県は1988年の瀬戸大橋完成後、いよいよ、正に目と鼻の先くらいの感じに、変わったのです。

 

高速道で岡山と香川は20分もかかりません。旭東教会の会員さんも3名が高松市在住です。

 

宇高連絡船(明治43年・1910年開業)が初就航した以前からだろうと思いますが、讃岐うどんの影響か、関西からの影響かはわかりませんが、岡山は昔から「うどん大好き!」な方々が多い風土なのです。

 

「わたし〈朝ご飯にうどん〉をよく食べますよ」という方も旭東教会の中で存じております。

 

そのことが、この日、「まきばうどん」の時間にも感じられました。他のメニューだとすーっと帰宅部になられるであろう方たちも、「あっ、おうどんなら、食べて帰ろうかなぁ」ということもあったかも知れません。

 

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「まきばうどん」は大盛況。前日のみならず、安佐子さんのお宅で、亮子さん、明美さん、光子さんも交えてうどんパーティーを事前に開催。お出汁やトッピングの研究もなさった成果が見事に発揮され、上品でニコニコ笑顔になるお味でした。

 

その背後には、とある〈おうどん屋さん〉で長年仕込みも含めて一切を見守り今も切り盛りしている雅代さんのナイスなアドバイスもあったとのこと。嬉しい限りです。

 

旭東教会の集会室は「まきば礼拝」の恵みをさらに深めるひとときとなりました。ひとり参加の小学生のお子さんも、お母さんと一緒に食べる以上に、93歳の正さんと席を並べ、おうどんをというのが楽しみだった様子。「こっち、こっち」という感じで正さんを席に案内していたと思います。

 

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子どもたちを交えて、焼きそばを焼いたり、たこ焼きを焼いたりも楽しいものでした。そして今回の「まきばうどん」も、これからの旭東教会で、ときどき登場しそうに思います。

 

こうなると、準備の段階から子どもたちにも入ってもらって、可愛らしいエプロンとバンダナを頭に巻いて、「いらっしゃいませー!」の声を聞かせてもらいたいものです。

 

そういう方向でゴロンゴロンと動き始めると、子どもたちの参加がぐーんと増えるかも知れませんし、保護者の方たちも自然と日曜日の教会に居場所を作れるようになるかも、と期待を膨らませております。

 

心配があるとしたら、教会から直線距離だと90㍍程のところにある、うどん屋さんの売上が減ること、でしょうか(笑)

 

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実践神学の分野で多大な貢献をされて数年前に召されていった、わたしの大切な先生のお一人・今橋朗(あきら)先生がこう仰っていたことをあらためて思い出します。

 

「教会では子どもたちを放牧しましょう」と。ふかーいお言葉であります。旭東教会の〈まきば〉も力をつけていきたいものです。end

 

以下、ミニ写真館を設けます。Clickでぐーんと楽しめます。大きくなって、秘密のコメントも。