2016年12月23日(金) № 95 『 2016年 旭東教会のミニキャロリング 』

信治さんのお部屋でのキャロルの場面。パートをとって心を合わせて賛美する様子が伝わって来ます。ハーモニカによる賛美も見えますね。
信治さんのお部屋でのキャロルの場面。パートをとって心を合わせて賛美する様子が伝わって来ます。ハーモニカによる賛美も見えますね。

 

「キャロリングの思いで」というものが、〈古い?クリスチャン〉の方々にはあるのでは、と思います。

 

学生時代、あるいは、青年時代でしょうか。いろんな形があったことと思います。

 

いえいえ、今も活気あふれる元気な教会では活発に行われているかも知れません。

 

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たとえば、イヴ礼拝がおわってから、おじさんたちに引き連れられて、青年会のメンバーたちが、イヴ礼拝にお出でになれなかった方のお宅の玄関まで車を連ねて出掛けていく。

 

そして、ピンポンして、数曲のクリスマスの賛美を捧げる。3声か4声のパートを奏でることができれば「花まる」でした。お宅で静かにお過ごしだったご一家に笑顔がぱぁーっと広がりました。

 

温かい飲み物を頂いたり、献金をお預かりしたり、「あとで召しあがってね」等と言われておいしいものを頂き、教会に帰っていったことを思い出します。

 

それだけでおわらず、教会ではそれから、鍋を囲んだりなんかして、日付が変わるまで教会にゴロゴロしている、ということもあったような気がするのです。

 

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さてさて、2016年の旭東教会のミニキャロリング。

 

本日、12月23日(金)の午後2時半に博愛会病院ロビーに集合した〈勇士〉ならぬ〈有志〉9名で、旭東教会の会員、おふたかたのお部屋を訪問。賛美のときを持ちました。

 

病院全体のためのキャロルなんて、だいそれたことは少しも考えていません。

 

その代わり、小礼拝に近い形で、ゆっくりとお部屋に滞在させて頂きました。

 

博愛会病院は岡山博愛会教会と深い関係にある病院。理事長先生から、「うちでは、いつでも、大きな声で賛美歌を歌ってください」と、おゆるしが出ていますので、皆さん、張り切って歌いました。

 

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まずお一人目は勝子さん。ホームページでもおなじみ、正さんのたいせつな奥さまです。

 

ヴォリュームたっぷりのキャロルのメンバーの賛美の声は、勝子さんの心の奥底にまで届いたことと思います。

 

ご主人の正さんはお声の調子が今ひとつということで、ハーモニカを数本準備して(♯の数、♭の数で選択のご様子)、ご一緒に賛美しました。

 

わたくし(牧師のもりでございます)は、お元気にご活躍の頃の勝子さんとは面識がありません。ですので、皆さんの勝子さんに対するお声掛けの仕方や、懐かしい思い出を語られているのを聴きながら、「なーるほど」と教えられたりしていました。

 

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勝子さんは、クリスマスだけは〈特別なお帽子〉を被って礼拝にお出でになっておめかしされていたことも知りました。いいお話です。

 

女性陣、よーく気をつけていると、クリスマスの頃だけのアクセサリーを楽しんで居られることに最近、教会でも気が付いた次第です。

 

ルカによる福音書2章の羊飼いのクリスマスの箇所を朗読。牧師が祈り、その後、5,6曲程のクリスマスの賛美を捧げました。更に、正さんのお祈り、清美さん、泰さんのお祈りが続きました。

 

イエスさまがこう祈りなさい、と教えて下さった「主の祈り」をキャロルの最後に祈り、祝祷をもってお部屋をあとにしました。

 

「かつこー、よかったなぁ、勝子」と耳元で呼びかけて部屋をあとにされる正さんのお声にも、いつもながら、心震える思いでイッパイになります。

 

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続いて伺ったのは信治さんのお部屋です。奥さまは、これまたホームページでもおなじみの安佐子さん。

 

信治さんとお目に掛かるのが久しぶりの方から、「あーら、(お嬢ちゃんの)Hちゃんと同じお顔」の声も聞こえてきました。

 

キャロリングは、勝子さんのときと同じように進みましたが、聖書箇所は、マタイによる福音書1章のヨセフを通しての「受胎告知」の場面としました。

 

み使いからのお告げを夢の中で受けたヨセフさんが、グイッと起き上がり、示された道を歩みだしたことと、信治さんの快復への願いを重ねて思い浮かべた次第です。

 

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安佐子さんに「お好きなクリスマスの賛美歌はありますか?」とお聞きしてみると、「わが心は」(21-175)をお願いしますというおリクエスト。

 

あとで理由を教えて下さいました。

 

お嬢さんが幼稚園の頃、ページェントでマリアを演じたようです。その際に、お二人して、「マリアの賛歌」のひとつであるこの曲を深くお心に刻まれて、クリスマス会に参加されたようです。

 

一人娘の晴れ舞台を見つめるご両親共々、幼稚園のページェントの光景が思い浮かびました。

 

安佐子さんもたいへん喜んでくださって、皆さんに感謝のことばを口にされた頃の表情は、始まりの頃とは全く違って見えたのは気のせいではない、と確信します。

 

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わたくし、昔、〈一人キャロリング〉だと心に思いを定めて、病室をお訪ねしていた頃がありました。

 

今でもそうしたいなぁと思う気持ちがちょっぴりあります。そして、お訪ねしたい方々のお顔も思い浮かぶのです。

 

大きな声で賛美できなくても、世界で一番ちいさな声での「きよしこの夜」でいいじゃないか、と思うと何だか幸せな気持ちになるものです。

 

ただ、無茶はしないことにして、明日(12/24・イヴ礼拝)、明後日(12/25・クリスマス主日礼拝)で心を込めて神さまに賛美を捧げ、あとは、神さまにお委ねすることにいたします。

 

いつか、教会に連なる一人ひとりが、あの方の所に行って来ました、わたしは一人であちらに別の日に、ということも出てくると思います。

 

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12月20日(火)には、瀬戸大橋も含む高速道路を利用して、片道、車で1時間40分程の高松市内の教会員のご夫妻とひとりの姉を3名でお訪ね出来たことも感謝でした。

 

その日も、そして今日も、わたしたちが何かを届けたようでありながら、実に、いずれのミニキャロリングも、歌声を届けさせて頂いたわたしたちの方が、大切な何かを逆に受けることになったように思えてなりません。

 

いえ、相互の響き合いの恵みの出来事が起こる。それが、まさに神さまの御業としてのキャロルだと確信する次第です。

 

2016年のミニキャロリングの様子。教会ホームページの巻頭「今週の3枚!」にどーんとアップロードいたしております。

 

ぜひ、お訪ねください。Clickしてコメントも読んで、写真を大きくして楽しみつつ、喜びを分かち合っていただければ幸いです。それではまた。

 

Blog・教会日記をお訪ねくださった皆さま、素敵なクリスマスをお迎え下さい!end 

※以下、12/20(火)の高松でのミニキャロリングの様子を3枚ピックアップしておきます。